警察へのDV相談件数が、毎年増えているようです。
警察庁の報告では、2023年の相談件数は約9万件となっています。
特徴として、女性被害者からの相談件数はあまり変化がないのに対し、男性被害者からの相談件数は近年急増し、全相談件数の約3割となっています。
男性被害者からのDV相談が増え続けている理由として、警察庁は、DVについての社会的関心が高まり、被害者が積極的に相談できるようになったことが増加の一因とみています。
日本大学危機管理学部の鈴木秀洋教授は、「DVに関する情報に触れることが増え、男女問わず被害者になりうるとの認識が社会に広まったのではないか。警察が積極的に家庭内の問題に対処するようになったことも大きい。」と分析しています。
DVの男性被害者は、ずっと昔から存在していたはずです。
近年になって男性被害者が急増したとは思えません。
男性のDV相談が急増した理由として、当職は次のように考えます。
これまで、男性は、女性からDV被害を受けているということを知られるのが恥ずかしかったり、プライドから相談できないという状況でした。
しかし多様性の時代となり、男性被害者が声を上げやすくなり、男性も被害者になりうるということが世間に知られるようになり、男性がDV被害の相談をしても良いんだ、というポジティブな心理が働き、積極的に相談するようになったのではないかと考えています。
DV加害者は、親からDVを受けたり、父または母が相手方に対してDVをしていた(面前DV)など、日常的にDVのある環境で育ってきた場合が多いことが報告されています。
生育環境には男女の区別はないため、男性も女性も同じ割合でDV加害者、DV被害者がいるものと推測されます。
以下に、年度毎のDV被害相談件数を記載します。
【参考】警察庁ホームページ https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/dv.html
年度 | 被害者の性別 | |
---|---|---|
男性 | 女性 | |
令和元年 | 17,815件 | 64,392件 |
令和2年 | 19,478件 | 63,165件 |
令和3年 | 20,895件 | 62,147件 |
令和4年 | 22,714件 | 61,782件 |
令和5年 | 26,175件 | 62,444件 |
令和5年の割合 | 29.5% | 70.5% |
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