埼玉桶川カウンセリングルームは、発達障害の心理臨床と法律知識に精通し、20年以上の経験と数千件の相談実績があります。温和で優しい性格の心理カウンセラーが、お客様に寄り添い、親身になって発達障害に悩む方々のサポートをいたします。お気軽にお問合せください。
アスペルガー症候群などの発達障害の方は、コミュニケーションに問題をかかえ、常に生きずらさを感じています。原因がわからず、うつ病やひきこもりになってしまうこともあります。
このような状況を改善するには、周囲に理解者を持ち、得意なもの・できることを伸ばし、社会性や人間関係について学ぶことが必要となります。訓練を積むことで、日常生活で自分の居場所を見つけたり、仕事上で自分の能力を発揮することができるようになる可能性が高まります。
また、アスペルガー症候群の人をパートナーに持つ方が罹患する症状として、カサンドラ愛情剥奪症候群があります。
当カウンセリングルームでは、カサンドラ症候群の症状を改善するカウンセリングも行っています。
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発達障害、あるいは自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)とは、『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの』です。
一般的な発達障害特有の症状としては、以下があります。
人よりも物に関心がある、こだわりの行動、注意を共有する指指し行動の発現年齢が遅い、などです。
言葉の遅れ、独り言が多い、オウム返しが多い、話しの内容のつじつまが合わない、などです。
ごっこ遊びの発現年齢が遅い、相手の気持ちがわからない、想像力に欠ける、などです。
一般的な人に比べ、感覚が異常に敏感だったり、あるいは異常に鈍感です。
発達障害や自閉スペクトラム症は、どのような原因で引き起こされるのでしょうか?
従来は、養育者が子どもに愛情を注がなかったり、不適切な養育が原因であると言われていましたが、この説は否定されています。
現在は、発達障害や自閉スペクトラム症は遺伝子と環境の相互作用によって形成されることがわかっています。
遺伝子のうち、7番染色体の一部に重複したコピーが存在すると、発達障害を発症するリスクが大幅に高まります。
また、子どもが生まれた時の父親の年齢が高いほど、遺伝子の突然変異(デノボ変異)が生じやすくなり、発達障害を発症する割合が10%程度高くなります。
発達障害の発症に寄与する突然変異の遺伝子は、遺伝子のあらゆる部位に存在します。遺伝子の突然変異は、神経回路に機能不全を起こし、心の理論(他の人の精神状態を推測することができる能力)が働かなくなる結果、発達障害となってしまうのです。
※上記は、「脳科学で解く心の病」 エリック・R・カンデル著 大岩ゆり訳 築地書館 より抜粋しています。
ADHDとは、『注意の障害と、多動・衝動性を主な症状とする疾患』です。
・注意や集中ができずミスが多い、注意の持続が困難
・忘れ物が多い、物を置き忘れる、指示を忘れる
・仕事が遅い、時間管理が苦手
・片づけができない、片づけが苦手
・約束を忘れる
・落ち着きがない
・人の話しを聞いていない
・一方的に話しをする、思ったことをすぐに言う、正義感が強すぎる
・感情が制御できない
・衝動的な行動をする、衝動買い、奔放な性行動、スピードの出しすぎや交通事故を起こしやすい
・薬やアルコールに依存する
ADHDと発達障害(アスペルガー症候群)は、異なる疾患でありながら、症状における類似性が高く、実際には両者の症状を同時に示していたり、両者が合併していることもあり、診断が難しいケースもあります。
アスペルガー症候群や高機能自閉症とは、『知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないもの』です。
・人間関係やコミュニケーションがうまくとれない
・相手の気持ちや考え方が良く分からない
・共感できない、空気が読めない
・特定のことがらへの興味や関心が強い
・仕事で同じ失敗を繰り返す
・冗談やたとえ話が理解できない
・生きずらさを感じる
・相手の質問にうまく答えられない、答えるのに時間がかかる
・世間話しや雑談ができない
このような症状にいくつも当てはまる場合、「アスペルガー症候群」の可能性があります。
アスペルガー症候群の方は、自分の状況がよくわからず、うつ病やひきこもりになってしまう場合もあります。
アスペルガー症候群・高機能自閉症の方は、外見上は特に問題がないように見えますが、じっくりと話しをしてみると、会話がすれ違ったり、感情が理解できなかったり、言葉や考え方に独特のクセがあります。
また、素直で正直で、自由な発想力や天真爛漫な生き方をしているという長所がある一方、思った通りのことを言って相手を傷つけたり、臨機応変な対応ができない、社会常識やマナーが身についてない、などの特徴もあります。
以下、アスペルガー症候群の方の特徴について説明します。
※以下は、「大人のアスペルガー症候群」 佐々木正美、梅永雄二(監修) 講談社 より抜粋しています。
人の話しを理解するのが苦手であり、話しの流れや相手の気持ちが理解できないため、話題とかみ合わない発言をしたり、独特の言葉遣いや難しい言い回しをしたり、一方的に話し続ける、といった会話になってしまいます。
そして、そういったことを、話している本人は気づいておらず、話し相手と気持ちが通じあっていないことすら、わかっていないことも多くあります。
また、会話のキャッチボールがうまくいかず、話し相手にうまく言葉を返せなかったり、黙ってしまったり、自分の気持ちを伝えることが苦手です。相手の会話や質問内容をじっくりと考え、どのように答えたら良いか考えをめぐらせているため、どうしても返答に時間がかかってしまうのです。
人と同じように行動することや、社会常識、マナー、人の気持ちに配慮することが苦手です。
本人には悪意がなく、平然としているため、周囲からは何を考えているのかわからない、と思われてしまいます。
規則やきまった秩序に従って行動するため、予定の変更や臨機応変な対応が苦手です。
社会性や常識が身についていないため、人と違ったことをしてしまったり、目立ったり、周囲から浮いてしまいます。
本人は、何故そのようになってしまうのか理解でないのですが、周囲からはわざとやっていると思われてしまいます。
周囲の人と同じような行動ができず、協調性もなく、空気が読めないため、いじめの標的になりやすくなります。
また、社会に出て仕事をする場面においても、周囲の人の気持ちを理解できないため、孤独になりやすく、職場でコミュニケーションがとれず、仕事上の失敗も多くなり、転職を繰り返してしまうことになります。
複数の作業を同時に行なうことが苦手だったり、指示されていないことには気が回らない、暗黙の了解がわからない、指示があいまいだと理解できない、など、アスペルガー症候群の特性の問題により、仕事上のミスをしたりミスを繰り返すことになります。
アスペルガー症候群の特性に合わせた指示をすることで、ミスを減らすことができます。
謝罪やお礼、あいさつ、雑談、社交辞令などがうまく言えません。
また上下関係や立場の違いが理解できないため、相手に失礼なふるまいをしてしまいます。
口調や言葉遣いの微妙なニュアンスに気づかないため、電話の相手を怒らせてしまうこともあります。
過去の傷つけられた記憶が強く残っていたり、自分のやり方や決まったルールから外れるとパニックや不機嫌になったり、急な予定変更やプレッシャーが重なると強いストレスとなり、これらが怒りとなって現れます。
アスペルガー症候群やASD、ADHDなどの発達障害の方と接していると、会話がかみ合わなかったり、発達障害の方の気持ちや考えていることが理解できないと感じることがあります。
ここでは、発達障害の方と良い関係を築くための、発達障害の方への言い方や接し方の例を記載します。
※以下は、「発達障害・グレーゾーンのあの人の行動が変わる言い方・接し方事典」 野波ツナ (著) 宮尾益知、滝口のぞみ (監修) 講談社 より抜粋しています。
・納得するように説明する
・一つのことだけに集中できるようにする
・望ましい行動を具体的に提示する
・「~しないで」はNG
・期限を明確にする
・要望は文字で具体的に伝える
・感情を抑えて伝える(感情が高ぶったら、いったん離れる)
・本心と違うことは言わない
・秘密にしたいことは言わない
・言いたいことは手短に伝える
・何かやってくれたら「ありがとう」「助かったよ」などの言葉を添える
・説明は「全体」から「部分」へ
・相手の理解者や、相手と相性の良い人を通して内容を伝える
・マナーを教えておく、マナーを知らないことに過剰反応しない
・相手に無理して合わせない
・相手は物事を忘れることも多い
・一人だけの時間を持たせる
・アイコンタクトをとり過ぎない
・話し合う内容と日時は、事前に伝えておく
・考える時間を設ける(回答期限を決めておく)
・選択肢を絞って問いかける
当カウンセリングルームでは、
・会話の訓練
・聞くスキル
・気持ちの読み取り
・相手のほめ方
・話題の選び方
などのコミュニケーショントレーニングを行っています。
なお、以下のページでは、各種のコミュニケーショントレーニング方法を解説しています。
⇒『ソーシャルスキルトレーニング(SST)・プログラム』
アスペルガー症候群や回避性・強迫性パーソナリティ傷害などの人の配偶者やパートナーが罹患する症状として、カサンドラ愛情剥奪症候群があります。
カサンドラ愛情剥奪症候群とは、うつ症状の一種で、何らかの問題があるにもかかわらず、それを周囲の人に信じてもらえないという孤独感から生じる、不健康な状態のことです。
カサンドラ愛情剥奪症候群の症状として、疲労、不眠、頭痛、免疫力低下、うつ、怒り、不安、罪悪感、恐怖、PTSD、神経衰弱、自信喪失、混乱、困惑感、などが現れることがあります。
アスペルガー症候群の方のパートナーは、彼(彼女)が他の人たちとは違っていることに気づいていて、あまりにも気持ちが通じ合わないことにいらだっていることでしょう。
しかし、そのような状況にもかかわらず、その彼(彼女)と別れるという選択よりも、彼(彼女)との関係を改善したいと願っていたり、彼(彼女)と深いレベルでの結びつきを望んでいたりするのではないでしょうか。
以下では、アスペルガー症候群の方とパートナーとの関係が、より順調かつ健全なものとなるような方法について記載します。
※以下は、「アスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得」 ルディ・シモン(著) 牧野恵(訳) スペクトラム出版社 より抜粋しています。
一人になる時間を設けましょう。
アスペルガー症候群の人は、感覚過敏だったり、感覚的にオーバーヒートしてしまうことがあります。
気分転換のため、二人で旅行やドライブをしたり、映画や観劇を見に行くことは、あまりお勧めではありません。でも、本心は、あなたと一緒にいたいのです。
手をつないで歩いたり、公の場所でキスやハグをするのは、あきらめましょう。
アスペルガー症候群の人は、身体的な刺激に非常に敏感です。
「愛してる」などの愛情表現を期待しないようにしましょう。
言葉よりも、愛情あふれる行動に注目してみましょう。
アスペルガー症候群の人は、率先して関係を維持しようとしません。彼(彼女)の行動が、突然、冷たく感じるかもしれません。
こんな時は、がんばりすぎず、かけひきをせず、なりゆきに任せましょう。
アスペルガー症候群の人は、感覚的な問題もあり、性的関係の複雑さに対応できません。 他のことにもっと時間を費やしましょう。
アスペルガー症候群の人は、言うべき言葉が見つかりません。感情反応、感情表現、感情の識別が困難です。対決するような話しや、叱責されたときは、黙ってしまうこともあります。「何を言っていいのかわからない」のです。また、自分に対する詮索や期待を感じると、ひきこもる傾向があります。
アスペルガー症候群の人は、言葉よりも行為で感情を表現する方法を好みます。そして、アスペルガー症候群の人と話をするときは、感情的にならず、知的に話しかけましょう。手紙でやりとりをすることもお勧めです。
アスペルガー症候群の人は、会話のキャッチボールがうまくいかず、話し相手にうまく言葉を返せなかったり、黙ってしまったり、自分の気持ちを伝えることが苦手です。
これは、相手の会話や質問内容をじっくりと考え、どのように答えたら良いか考えをめぐらせているため、どうしても返答に時間がかかってしまうのです。
考える時間をとってあげましょう。
アスペルガー症候群の人は、自分を優先し、無神経・礼儀知らずなところがあります。
しかし、見習うことは得意です。健全な人間関係や社会への参加の手本を示してあげましょう。
周囲の人に事情を話すと、「男(女)ってそういうもの」、「気にしすぎだよ」、などと言われることがあります。このような人からは距離を置き、理解者を持つようにしましょう。
アスペルガー症候群の人と一緒にいると、声を出して笑ったり、冗談を言うことができません。
友人と親交を深めたり、趣味に没頭してストレスを発散しましょう。また自分の時間を持ちましょう。
結果に執着しない、期待に執着しない、相手に執着しない。期待がなければ失望もありません。
パートナーを愛していますか? パートナーを思いやれますか?
当カウンセリングルームでは、お話しをじっくりとお伺いし、不安な気持ちや、怒り、悲しみなどの感情を十分に吐き出せるよう、話しやすい環境づくりを心がけています。
問題や内容によっては、思考を広げるお手伝いをしたり、問題の受け止め方を変えたり、新たな考え方を持てるよう、状況によってさまざまな検討を行ないます。
また場合によっては、アドバイス・助言をしたり、現在の心理状況を考えてみる、といったことも行います。
なお、強引に考え方を改めさせるとか、強制するといったことは一切ありませんのでご安心ください。ご自身の気持ちや考え方を整理し、自らより良い解決方法を発見したり、自ら気づきを得ることが最も大切なことなのです。
心理カウンセラーは、悩みや問題の背景にある、不安や怒り、悲しみなどの感情を敏感に感じとり、より良い方向に歩き出せるよう、お手伝いをさせていただく職業です。「お客様が主導となって問題を解決してゆくためのサポート役」「心のアドバイザー」「自分自身と向き合うための同伴者」「自己探索の旅の同伴者」なのです。そのため、心理カウンセラーには、場の空気を読んだり、さまざまな状況を把握して適切な対応をする力、共感力、想像力、などが求められます。
人は、他人に指摘されても決して変わることはありません。自ら気づくことで変わるのです。
生きていれば、悩みや問題は必ず発生します。これを人生の宿題として、自己成長・自己洞察の場であると理解します。決して他人が解いてはいけない問題なのです。
カウンセリングや心理療法は、どのような原理で心を回復させるのでしょうか?
カウンセリングや心理療法の本質とは、どのようなものなのでしょうか?
カウンセリングでは、まず、クライアント(お客様)の無意識を、クライアント自身が知る必要があります。
無意識を知ることは、とても困難です。そのためにカウンセラーが必要となります。
クライアントが自ら話すことによる気づき、カウンセラーからの助言、質問、問いかけなど、カウンセラーとの心の共同作業によって、クライアントは無意識を知るようになります。
次に、クライアントが、クライアント自身を知る必要があります。
クライアントが無意識を知ると、クライアントの本当の欲望や関心、不安などを、クライアントが深く理解するようになります。
それまでの、表面的な理解ではなく、本質的な自己の理解が進んでゆきます。
ここで初めて、クライアントは、適応的ではない歪んだ自己像を、刷新する準備が整います。
自己の理解が極限まで達した時、自己の変容が起きるのです。
自己像を刷新するのは、とても怖いものです。そのため、カウンセラーとの信頼関係が重要となります。カウンセラーを信頼し、またカウンセラーから信頼されるという環境に身を置くことで、自己像を刷新することが可能となるのです。
信頼関係という、カウンセリング特有の関係性を構築することで、クライアントは安心してカウンセラーに心の奥底をさらけ出し、身をゆだね、承認され、寄り添ってもらい、どんな自分でも受け入れられるという自由な心的環境によって、自己像の刷新が生まれるのです。
このような流れで、クライアントの自己像が刷新され、クライアントの欲望が充足されます。
クライアントは、「自由に生きたい」と「不安を回避したい」という2つの葛藤をかかえています。
「ポジティブな感情」と「ネガティブな感情」がぶつかり合っています。
「不安を回避したい」思いや「ネガティブな感情」は、心の防衛反応であり、心の病の原因にもなります。
これまでの自己のルールを修正することで、新たな生き方を発見し、心は回復してゆくのです。
1 当カウンセラーは 心理カウンセリング と 法律 の専門家です。
2 地元で開業し、業務歴が20年以上 あります。
3 閑静な住宅街にある アットホームな雰囲気 の場所です。
4 傾聴 はもちろん、心理状況分析や助言・回復支援 も行ないます。
※各コース間の変更は可能です。初回は時間単価コース、2回目以降は6回コース、といった選択をお勧めしております。
所要時間は、初回の場合、2時間前後かかることがあります。
お客様より、お時間のご指定もお受けいたします(1時間まで、2時間まで、など)。
●6回コース :43,000円
1回60分を6回、又は6時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。
●9回コース :63,000円
1回60分を9回、又は9時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。
●12回コース :83,000円
1回60分を12回、又は12時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。
料金は文面の長さやご相談内容によって異なります。お客様よりご相談内容をお送りいただいた後、当方より料金のお見積りをいたします。
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病気の診断はいたしません。心理分析は、当職独自の見解によるものです。
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