埼玉桶川カウンセリングルームは、心理臨床に精通し、20年以上の経験と実績があります。温和で優しい性格の心理カウンセラーが、お客様に寄り添い、親身になってトラウマやPTSDの回復サポートをいたします。お気軽にお問い合わせください。
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自然災害や人為的な災害によって生命の危険にされされるような出来事(トラウマ)を体験した時、あるいはそのような状況を見た時などは、誰でも身体と心に大きなストレスがかかります。
このストレスは、時間とともにやわらぎますが、しばらく時間が経った後も、出来事が鮮明に蘇ってきたり、出来事が起きた場所を避けたり、緊張状態が続くなど、心身に大きな影響が生じることがあります。
このような状態を、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と言います。
「なぜ、あの日、私は車で出かけたのだろう?」
「なぜ、私はあの時間に外出したのだろう?」
「なぜ、あの時、私は虫の知らせを感じたのに、気に留めなかったのだろう?」
もしかしたら、ずっとこのような後悔をしているのではないでしょうか?
脳は、トラウマとなった出来事について、映像、光、音、色、場所、行為、におい、感触、人物の視線、などを記憶しています。そして、あるきっかけ(トリガー)が生じると、意志とは関係なく、時を選ばずに、突然、当時の映像や音や感情が、鮮明に、現在起こっているかのように再現されてしまいます。
このように、過去の出来事が、時を選ばす臨場感をもって再現されてしまうということは、心身に多大な恐怖心や不安感を与えます。そして、その恐怖心や不安感から逃れたいという思いから、出来事を思い出すような場所を避けたり、出来事を思い出さないように常に緊張状態となるなどのPTSD症状が発症します。
PTSDの原因となるトラウマとしては、命の危険にされされるような以下のような出来事があります。
航空機事故、列車事故、船舶事故、自動車事故、洪水、火災、地震、なだれ、噴火、台風、戦争、暴行、性暴力、DV、強盗、脅迫、人質、親族の重大な事故、殺人現場、事故や死体の目撃、救急隊員の救命、など。
トラウマとなった状況を繰り返し思い出すことです。フラッシュバックとも呼ばれています。
例えば、
・悪夢を見る
・ある時、突然、その出来事が鮮明に思い出される
・その場に引き戻されたように感じる
・いきなり恐怖にとらわれる
などがあります。
出来事を考えたり思い出さないように、その場所や人を避けることです。
例えば、
・地下鉄に乗れなくなる
・一人で出かけられない
・酒を飲まないと寝られない
・引っ越しをする
・ひきこもる
・出来事を誰にも話さない
・車の運転ができない
・暴力的なシーンを見られない
・不特定の異性と関係を持つ
などがあります。
出来事を思い出さないように、常に過剰な緊張・警戒状態となることです。自律神経が活性化している状態です。
例えば、
・眠れない
・常にイライラする
・怒りっぽい
・集中力がない
・突然の音に驚く
などがあります。
これまでの自分の考え方が変容してしまうことです。
例えば、
・なぜ、自分に起きたのか
・なぜ、自分は予想できなかったのか
・なぜ、自分の身を守れなかったのか
・自分のせいだ
・誰も信じられない
・自分には何の価値もない
・自分に未来はない
などと考えてしまいます。
トラウマやPTSDの診断方法はいろいろありますが、ここでは、アメリカのWeissらが開発した心的外傷性ストレス症状を測定する、出来事インパクト尺度(IES-R)を紹介します。
出来事インパクト尺度(IES-R)
以下の各質問について、次の基準で点数をつけます。合計得点が25点以上の場合、治療の必要があるかもしれません。
0点:全くない
1点:少し当てはまる
2点:中くらい
3点:かなり当てはまる
4点:非常に当てはまる
【チェックリスト】
1.どんなきっかけでも、そのことを思い出すと、そのときの気もちがぶりかえしてくる。
2.睡眠の途中で目がさめてしまう。
3.別のことをしていても、そのことが頭から離れない。
4.イライラして、怒りっぽくなっている。
5.そのことについて考えたり思い出すときは、なんとか気を落ちつかせるようにしている。
6.考えるつもりはないのに、そのことを考えてしまうことがある。
7.そのことは、実際には起きなかったとか、現実のことではなかったような気がする。
8.そのことを思い出させるものには近よらない。
9.そのときの場面が、いきなり頭にうかんでくる。
10.神経が敏感になっていて、ちょっとしたことでどきっとしてしまう。
11.そのことは考えないようにしている。
12.そのことについては、まだいろいろな気持ちがあるが、それには触れないようにしている。
13.そのことについての感情は、マヒしたようである。
14.気がつくと、まるでそのときにもどってしまったかのように、ふるまったり感じたりすることがある。
15.寝つきが悪い。
16.そのことについて、感情が強くこみあげてくることがある。
17.そのことを何とか忘れようとしている。
18.ものごとに集中できない。
19.そのことを思い出すと、身体が反応して、汗ばんだり、息苦しくなったり、むかむかしたり、どきどきすることがある。
20.そのことについての夢を見る。
21.警戒して用心深くなっている気がする。
22.そのことについては話さないようにしている。
【参考】
侵入症状:1、2、3、6、9、14、16、20
回避症状:5、7、8、11、12、13、17、22
過覚醒症状:4、10、15、18、19、21
怖い映画やドラマなどを見ると、初めはとても怖い思いをしますが、何度も同じシーンを見ていると、徐々に恐怖心は弱まってゆきます。
同様に、過去に起こったトラウマとなる出来事についても、何度もトラウマと対峙し、出来事に対する恐怖心を克服することが、トラウマ・PTSDの治療には大切です。
また、トラウマを他者に語ることで、トラウマの内容を整理し、解離した身体記憶の断片が一貫性を持つようになり、自らの記憶として統合されてゆきます。
トラウマ体験は辛く思い出したくない出来事であるため、誰にも話したくないと思ってしまいます。思い出すと、余計に辛くなると思っているからです。しかし、言葉で語らない限り、その出来事は辛いままの形で、いつまでの心の底に残ります。出来事に言葉を与えることで、理不尽な細部が消え去ります。
他者に語る作業こそが、記憶に大きな影響を与えるのです。
記憶は、過去を正確に再現することが目的ではなく、人を生き延びさせるためにあるのです。
記憶は、ずっと変わらない固定されたものではなく、常にアップデートされ変化してゆきます。記憶は、取り出すごとに不安定な状態となり、その出来事について考えたり話すことで記憶が少しずつ変化するのです。
記憶を取り出した時、その記憶は、その時の感情や気分に色付けされます。良い気分の時に思い出すと、記憶がポジティブなものとなり、悪い気分の時に思い出すとネガティブなものとなります。安心できる環境でトラウマやPTSDについて話すことで、恐怖が少しずつ和らいでゆき、何度も話すうちに恐怖は薄れてゆきます。
話す相手を選び、安全な環境で、信頼できる人と話をしたり、感情について日記に書いてみましょう。
一方、EFT(Emotional Freedom Techniques:感情解放テクニック)や、TFT(Thought Field Therapy:思考場療法)を用いて、トラウマ的記憶を消し去る方法もあります。
EFTの詳細については、心理療法の種類(EFT)をご覧ください。
なお、恐怖心や不安感が強いときは、自立訓練法やマインドフルネス瞑想法、コーピングなどを取り入れてみましょう。
⇒「マインドフルネス瞑想法・コーピング」のページへ
自分に起きたトラウマを乗り越えるには、まずトラウマと向き合わなければなりません。
そして、そのトラウマによって引き起こされた感情に耐えられるようになるためには、言葉によってその感情を表現する必要があります。
当カウンセリングルームでは、お話しをじっくりとお伺いし、不安な気持ちや、怒り、悲しみなどの感情を十分に吐き出せるよう、話しやすい環境づくりを心がけています。
問題や内容によっては、思考を広げるお手伝いをしたり、問題の受け止め方を変えたり、新たな考え方を持てるよう、状況によってさまざまな検討を行ないます。
また場合によっては、アドバイス・助言をしたり、現在の心理状況を考えてみる、といったことも行います。
なお、強引に考え方を改めさせるとか、強制するといったことは一切ありませんのでご安心ください。ご自身の気持ちや考え方を整理し、自らより良い解決方法を発見したり、自ら気づきを得ることが最も大切なことなのです。
心理カウンセラーは、悩みや問題の背景にある、不安や怒り、悲しみなどの感情を敏感に感じとり、より良い方向に歩き出せるよう、お手伝いをさせていただく職業です。「お客様が主導となって問題を解決してゆくためのサポート役」「心のアドバイザー」「自分自身と向き合うための同伴者」「自己探索の旅の同伴者」なのです。そのため、心理カウンセラーには、場の空気を読んだり、さまざまな状況を把握して適切な対応をする力、共感力、想像力、などが求められます。
人は、他人に指摘されても決して変わることはありません。自ら気づくことで変わるのです。
生きていれば、悩みや問題は必ず発生します。これを人生の宿題として、自己成長・自己洞察の場であると理解します。決して他人が解いてはいけない問題なのです。
カウンセリングや心理療法は、どのような原理で心を回復させるのでしょうか?
カウンセリングや心理療法の本質とは、どのようなものなのでしょうか?
カウンセリングでは、まず、クライアント(お客様)の無意識を、クライアント自身が知る必要があります。
無意識を知ることは、とても困難です。そのためにカウンセラーが必要となります。
クライアントが自ら話すことによる気づき、カウンセラーからの助言、質問、問いかけなど、カウンセラーとの心の共同作業によって、クライアントは無意識を知るようになります。
次に、クライアントが、クライアント自身を知る必要があります。
クライアントが無意識を知ると、クライアントの本当の欲望や関心、不安などを、クライアントが深く理解するようになります。
それまでの、表面的な理解ではなく、本質的な自己の理解が進んでゆきます。
ここで初めて、クライアントは、適応的ではない歪んだ自己像を、刷新する準備が整います。
自己の理解が極限まで達した時、自己の変容が起きるのです。
自己像を刷新するのは、とても怖いものです。そのため、カウンセラーとの信頼関係が重要となります。カウンセラーを信頼し、またカウンセラーから信頼されるという環境に身を置くことで、自己像を刷新することが可能となるのです。
信頼関係という、カウンセリング特有の関係性を構築することで、クライアントは安心してカウンセラーに心の奥底をさらけ出し、身をゆだね、承認され、寄り添ってもらい、どんな自分でも受け入れられるという自由な心的環境によって、自己像の刷新が生まれるのです。
このような流れで、クライアントの自己像が刷新され、クライアントの欲望が充足されます。
クライアントは、「自由に生きたい」と「不安を回避したい」という2つの葛藤をかかえています。
「ポジティブな感情」と「ネガティブな感情」がぶつかり合っています。
「不安を回避したい」思いや「ネガティブな感情」は、心の防衛反応であり、心の病の原因にもなります。
これまでの自己のルールを修正することで、新たな生き方を発見し、心は回復してゆくのです。
1 当カウンセラーは 心理カウンセリング と 法律 の専門家です。
2 地元で開業し、業務歴が20年以上 あります。
3 閑静な住宅街にある アットホームな雰囲気 の場所です。
4 傾聴 はもちろん、心理状況分析や助言・回復支援 も行ないます。
※各コース間の変更は可能です。初回は時間単価コース、2回目以降は6回コース、といった選択をお勧めしております。
所要時間は、初回の場合、2時間前後かかることがあります。
お客様より、お時間のご指定もお受けいたします(1時間まで、2時間まで、など)。
●6回コース :43,000円
1回60分を6回、又は6時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。
●9回コース :63,000円
1回60分を9回、又は9時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。
●12回コース :83,000円
1回60分を12回、又は12時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。
料金は文面の長さやご相談内容によって異なります。お客様よりご相談内容をお送りいただいた後、当方より料金のお見積りをいたします。
複数回のカウンセリングが必要となります。別途、カウンセリング費用が発生します。
病気の診断はいたしません。心理分析は、当職独自の見解によるものです。
裁判所・役所等の公的機関への提出を目的とした作成はいたしません。
(※1)電話・メール・オンラインカウンセリングの料金は事前にお支払いいただきますが、内容によってはお受けできない場合がございます。(料金を多くお振込みされた場合、残金は返却いたします)
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さいたま市南部児童相談所 さいたま市浦和区上木崎4-4-10-4階 TEL:048-711-2489